神戸市のカーネーション栽培は、昭和初期に北区の有野町で夏切りの中輪系を中心に始まりました。西区では、昭和28年頃から温室栽培が始まり、今では平野町と岩岡町で栽培されています。第2次オイルショックまでは大輪系品種が栽培の主体でしたが、それ以降はスプレー系を中心に多種多様な品種を栽培しています。カーネーション栽培は神戸市を含め兵庫県全体で非常に活発で、全国的にも有名な産地となっています。
Kobe Flower’s Intoroduction
神戸産のお花紹介
カーネーション(産地:西区岩岡町・平野町)
ダリア(産地:北区八多町)
神戸市のダリア栽培は,昭和45年頃に北区八多町における転作作物としてダリアが導入されたことをきっかけに,昭和48年頃から本格的に栽培が始まりました。生産の規模は小さいが切花の品質は高く,赤・黄・ピンクなど色鮮やかな品種が栽培されています。
菊(産地:北区山田町)
神戸市の菊の栽培は明治40年頃、山田町から始まりました。昭和になると需要が増え、戦争で一時減少しましたが,その後復活し,昭和30年にピークを迎えました。山田町の菊は、珍しい二輪菊であり、その品質は全国的に高い評価を得ています。
ストック(産地:西区伊川谷町)
春らしい甘い香りがあり、とても長く花が楽しめるストックです。伊川谷の切花栽培は100年近い歴史があります。伊川谷の土質は砂質で、水が切れやすい圃場が特徴です。
トルコギキョウ(産地:西区伊川谷町)
トルコギキョウは豊富な花色と一重から八重咲きなど様々な花形があり、近年、全国的に高い人気があります。
花壇苗(産地:西区伊川谷町)
神戸市の花壇苗生産は、昭和40年頃、西区伊川谷町上脇地区でスタートしました。大阪万博、大阪花博、淡路花博などに参加し、その品質はとても有名になりました。神戸市の花時計や公園にも、この“伊川の花壇苗”が植栽されています。街の花屋さんで見つけるには、モスグリーン色のポットが目印です。(品種名:ビオラ)
神戸チューリップ(産地:北区淡河町)
北区淡河町では昭和20年代よりチューリップ生産がスタートし、ブランド産地として有名です。同じ色のチューリップでも浴びている光の量で色が違います。淡河のチューリップは豊富な光を浴びて花色が美しく、その品質は高い評価を得ており、関西の花屋さんを中心に販売されています。
新鉄砲ゆり(産地:北区淡河町)
淡河町で生産される新鉄砲ユリは「神戸リリィ」の愛称で親しまれ、その美しさと優れた花持ちに魅せられるファンが増え続けています。「神戸リリィ」として生産されるのは、オリジナルオーゴ・ミスオーゴ・プリンセスオーゴの3品種があり、全国に出荷されています。その品質は高い評価を得ています。(品種名:ミスオーゴ)